西長堀アパート nishinagahori apartment
この名前を聞いただけでは、
西長堀にあるアパート
だと思いますよね。実際検索しても、確かに西長堀にあるアパートということで、不動産屋などが出てきます。
でも
西長堀アパートというのは、ある特定の建築物のことなのです。
有名人も住んでいた高級アパート
かつて、この建物には有名人が住んでいました。
Wikipediaによると
この住宅には著名人の居住も多く、作家の司馬遼太郎や女優の森光子、当時プロ野球選手だった野村克也や作詞家の石浜恒夫などが居住していた。
と記載されています。
司馬遼太郎さんと野村克也さんは住んでいた時期も同じ頃だったようです。
アパートとは言えども、当時の大卒初任給の1.4倍という家賃は高級アパート、高級マンションといったところでしょうか。
でも、日本住宅公団の住宅、現在はURなわけなので、かなり珍しいタイプの住宅になっています。
西長堀アパートの場所
西長堀アパートは、大阪市西区にあります。
こちらの写真を見てください。
毎日新聞のサイトにあるものです。
建物の前には大きな川が流れています。
船が通っているのが見えます。
現在の写真はこちらです。
英和という建物の後ろにあるのが、西長堀アパートです。
つまり、川はなくなってしまいました。
手前にある長堀通りという大きな道路は、この川を埋め立てたものだということがわかります。
大阪は多くの川を道路に変えて作られたと言われていますが、これもその一つなのです。
長堀川という運河沿いにあったリバーサイドアパートは、単なる駅から近い建物となり、その前にビルが建つことによって全貌を見ることさえできません。
西長堀アパートの歴史
昭和33年に竣工の西長堀アパートは、11階建、253戸
将来的な高層化を考えたものとのことですが、建物は1棟だけです。
耐震を含むリノベーションを経て、2016年に新規入居募集をしました。それまでは一時新規の受付はしてなかったようです。
それ以後、現在も満室状態で、URのサイトでは空室を見つけることができません。
駅から近い、そしてお洒落で人気のある堀江という立地条件であるにもかかわらず、周辺と比べると少々家賃は低い。
それなら、注目されるのは間違いありません。
西長堀アパートの構造
では、そのアパートを見てみましょう。
毎日新聞の写真と角度は同じぐらいでしょうか。
右側はベランダが並んでいますが、左側はベランダではありません。たくさん並んでいる窓は、通路の外側になっています。
小窓をアップしたところ
中に入ってみると
通路側に目隠しのように小窓があり、内廊下になっています。
雨の日も濡れませんし、窓を開けられることで換気もできます。
この小窓から見た景色が、下のものです。
通りの向こうにある右手の建物が、西区役所
壁にあるのは、昔ながらの表示
一方、右側の表示の後ろには、暗くなるとアルファベットが浮かぶのだそう。
こちらは、エントランス
手前に郵便受けが並び、左手から中庭に出られます。
西長堀アパートへのアクセス
場所は、大阪メトロ長堀鶴見緑地線の西長堀が最寄りの駅です。
西区役所正面、長堀通りを挟んだところにあります。
最寄駅 | 大阪メトロ長堀鶴見緑地線 | 西長堀駅 |
---|---|---|
駐車場 | あり | |
WEB サイト | https://www.ur-net.go.jp/chintai/kansai/osaka/80_0420.html | URのサイト |
コメント