重要文化財
大阪市中央公会堂は、重要文化財です。
重要文化財とは、ウィキペディアによると
日本に所在する建造物、美術工芸品、考古資料、歴史資料等の有形文化財のうち、歴史上・芸術上の価値の高いもの、または学術的に価値の高いものとして文化財保護法に基づき日本国政府(文部科学大臣)が指定した 文化財を指す
文化財保護法に規定する「重要文化財」とは国(日本国文部大臣)が指定した有形文化財のことを指す
となっています。つまり、いろいろある文化財の中でも、”国”が指定したものということです。
大阪市中央公会堂 osaka city central public hall
大阪市中央公会堂は、大阪市北区にあります。
講演や様々なイベントで、ホールには何度か入ったことがありますが、その他の部屋を見たことがありませんでした。
先日、ようやく見学ツアー(500円)に参加することができたのでレポートしてみます。
一般的に、大阪市中央公会堂は
中之島公会堂
と呼ぶことが多く、大阪市民にとっては
中之島にあるということが、大きな特長として認識されていると言えます。
同じく中之島にある中之島図書館と中央公会堂は、重要文化財として観光スポットになっています。その図書館の方が
中之島図書館
それなら、公会堂は
中之島公会堂
として、覚えられるのも無理のないことですよね。
中央公会堂の歴史
中之島図書館が明治の建築物であるのに対して、中央公会堂は大正の建築物です。
明治時代に莫大な利益を得た岩本栄之助の寄付
100万円
これによって大正時代に建築が始まったのですが、この100万円は現在の
50から100億円と言われています。
100年の歴史を持ち、有名人のコンサートや講演が行われてきた大阪市中央公会堂、その建築物には驚くようなものがいっぱいあります。
東正面玄関
全体はこのようになっています。
ファサードの上の神様
中央のファサードの上をよく見てみると
2体の神様が設置されています。
- メルキュール(左)は、商業の神様
- ミネルバ(右)は、科学・工芸・平和の女神
共にローマ神話の神様ですが、なんだか可愛い感じがしますね。
では、この真下に見える特別室へ行ってみましょう。
貴賓室だった豪華な特別室
中から見るとこのようになっています。
ステンドグラスの秘密
よく見ると、内側の黒い円の外側4隅に大阪市の市章がデザインされています。
左右に2つずつ並ぶ赤い丸の中は凸レンズになっていて、景色が逆さに見えます。面白いですね。
貴重なカーテン
カーテンは四騎獅子狩文錦という模様で、馬にまたがった騎士が描かれたもの。日本的というより西洋の雰囲気がします。
再現されたものですが、ガイドさんでも手袋をしないと触れることができないそうです。
和の天井画
天井には、日本書紀のイザナギ、イザナミの夫婦が描かれています。
特別室は和洋の融合ですが、絵の部分は、和のテイストが多いです。
木製ドアの模様
このドアの模様は彫刻のように見えますが、なんと!
模様がはめ込まれているのです。
木工象嵌という実に緻密な作業、見たことがありません。
床の大理石
大理石は、海外から来たものという認識ですが、この特別室の大理石は
国産
国産の大理石など、見ることができるのは限られた所だけでしょう。さすがに貝などがたくさん入っています。
レストラン
これは、上から見たレストランのテラス席
中之島が見えていい感じです。
公会堂の中には自由に見学できる部分もあります。
これは、地中煙道。
石炭ボイラーの煙道を切りとったものです。
他にもいろいろ興味深いものがあるので、探検してみてください。
夜の大阪市中央公会堂は、こんな感じです。
ライトアップされると、昼間の雰囲気とは全然違ってロマンチック
夜のお散歩にもよいですよ。
大阪市中央公会堂へのアクセス
場所は、大阪メトロ御堂筋線の淀屋橋または、京阪中之島線のなにわ橋が最寄りの駅です。
ひときわ目立つ建物が大阪市中央公会堂です。
最寄駅 | 大阪メトロ御堂筋線 | 淀屋橋駅 |
---|---|---|
京阪中之島線 | なにわ橋駅 | |
開館時間 | 9:30-21:30 | |
休館日 | 第4火曜日 | |
見学ツアー | https://osaka-chuokokaido.jp/about/#guidetour | |
駐車場 | なし | |
WEB サイト | https://osaka-chuokokaido.jp |
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