綿業会館、大阪城天守閣の経費を超える村野藤吾の建築デザインは圧巻

綿業会館観光スポット tourist spot
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重要文化財

綿業会館は、大阪市中央区にある重要文化財です。

重要文化財とは、ウィキペディアによると

日本に所在する建造物、美術工芸品、考古資料、歴史資料等の有形文化財のうち、歴史上・芸術上の価値の高いもの、または学術的に価値の高いものとして文化財保護法に基づき日本国政府(文部科学大臣)が指定した 文化財を指す
文化財保護法に規定する「重要文化財」とは国(日本国文部大臣)が指定した有形文化財のことを指す

となっています。つまり、いろいろある文化財の中でも、”国”が指定したものということです。

このサイトでは、中之島図書館を紹介しました。

中之島図書館は国の重要文化財。観光スポットとして外せない建築物
大阪府立中之島図書館は、大阪市北区にある重要文化財です。明治時代に建てられた建物は博物館のようにりっぱなルネッサンス様式。その内部は繊細で優雅なバロック様式。中央ホールのドーム天井はとても美しいです。観光スポットとしてお勧めします。

綿業会館 mengyo kaikan

以前から気になっていた綿業会館の見学、ついに実現したのです。

綿業会館とは

綿業会館は、昭和6年に

日本綿業の進歩発展をはかる

という目的のために建てられた会館です。

空襲の後の綿業会館

この写真は、大阪の空襲後のものです。
ほとんどが形を残していない中で、綿業会館は残っていたことがわかります。

建築の資金

岡常夫さんの寄付100万円と関係業界からの50万円で建設されたのですが、同じ年に受注された大阪城天守閣が38万円ということを比較してみれば、綿業会館には莫大な費用がかけられたことがわかります。

建築家・村野藤吾

建築は、村野藤吾さん

あまりにも有名な建築物がたくさんあり、それを見るだけでもちょっとしたツアーができそうです。個人的に挙げるなら

世界平和記念堂(カトリック幟町教会)

志摩観光ホテル

そして、このサイトでも紹介した

ダイビル本館

ダイビル本館はビルの中にビルがある?大正ロマンの低層階は圧巻!
ダイビル本館は、大阪市北区にあります。大正時代に建てられたネオロマネスク様式の低層階部分が復元されて、現在のビルの低層階に残されているという独特の建築様式になっています。彫刻、照明などの繊細で美しいビルは一見の価値があります。

三休橋筋のガス灯

綿業会館の前には、ガス灯があります。

この三休橋筋のガス灯は、現在24時間点灯していて”ガス灯通り”となっています。

綿業会館の見学

ようやく見学ツアーに参加することができました。

冷暖房の設備

この時代に、すでに冷暖房の必要性を考えてデザインされた綿業会館。しかも、驚くのは、それぞれの部屋に合わせて形が違うことです。

現代のように箱から、冷暖房が出てくるのではなく、インテリアの中から冷暖房が送られているのです。もちろん今も使われています。

例えば

冷暖房の送風孔

照明の上にある透彫のようなところが送風孔です。

綿業会館大ホール

こちらの大ホールでは、雛壇の下の黒い3箇所が送風孔です。

エレベーターの装飾

綿業会館のエレベーター

会員用のレストラン

綿業会館の会員用食堂

地下のグリル

グリル壁面は、象嵌が埋め込まれています。

綿業会館の象嵌

談話室

綿業会館を代表する談話室
雑誌などの撮影にも使われています。

綿業会館談話室

壁面の見事なタイル

綿業会館のタイル

会議室(別名鏡の間)

綿業会館会議室

その床石には、大きなアンモナイトが入っています。(中央付近)

綿業会館のアンモナイト

綿業会館へのアクセス


場所は、大阪メトロ堺筋線の堺筋本町が最寄りの駅です。

周辺の建物とは明らかに異なっているので、すぐに見つけられます。

最寄駅大阪メトロ堺筋線堺筋本町
見学日第4土曜日
見学時間10:30-  食事付き2,700円
14:30- 見学のみ500円
駐車場なし
WEB サイトhttp://mengyo-club.jp
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